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2009年9月19日(土)
伝える力サポート講座 「ITメディアを活用した情報発信のコツ」
山口市道場門前の山口市市民活動支援センター「さぽらんて」にてメディアと著作権についてのセミナーをさせていただいました。

主な内容
●メディアの変化とメディアリテラシーの簡単な内容
 ・従来に比べ情報量は格段に増えているが、必要なものは自分で取りに行かなければならない。また、その情報の真偽などについて見極める能力が重要である。

●Webなどで情報を発信する際の著作権の扱い
 ・画像や映像を使って情報を発信する際の著作権の扱いについて。
 ・公衆送信権、肖像権、人格権などの紹介。

担当:冨永、佐村

講座の詳細につきましては、さぽらんてWebページに掲載されていますので興味のある方はご参照下さい。

=過去の活動=

YVECでのセミナー実施まで、まだまだ時間がかかりそうなので、YVEC代表が中学校で関わった映像教育についてのレポートをご紹介します。

『山口大学教育学部附属山口中学校の映像教育』
「映像の授業」YVEC代表レポート
●音楽と美術の合科授業において実施
  ※合科=「合科」とは、合科的な授業のこと。 山大附属中では、
       複数の教科で学 習内容や学習活動が似ている場合や複数の教科が
       協力しないとできない場合、該当 の教科で協力して一つの授業や
       単元を構想して実践するものととらえている。
今回、映像の授業を美術と音楽の合科にしたことについては、 合科にすることの メリットが大きいこともあるが、表現内容の結びつきが強い為でもある。
また、それぞれの授業時間は独立しているが、 音楽と美術で一貫した授業形態となる。昨年度は、音楽では音楽重視、美術では撮影重視で進めた。

●対象学年・・・中学2年生の4クラス(各40名)

●授業時間数・・・ 約30時間程度。 昨年11月末から今年3月中旬まで。
授業 時間の予定は3ヶ月であったが、授業変更や学校行事、また授業の進度によって足かけ5ヶ月。
音楽と美術あ わせて週3時間の授業を合わせての時間。
※このうち、代表が指導した時間は、4クラス 各1時間(50分授業)。

●映像・・・中学校学習指導要領(美術編)の「写真・ビデオ・コンピュータ等映像
メディアによる表現」の部分に当たる、映像メディアを使った授業。
総合学習で、映 像を使うことが多くなり、その基本的な勉強の為でもある。
例えば、環境学習におい て、ビデオで発表する、学園祭の記録を録るなど。
また、担当教諭(音楽及び美術)のビデオに対する思いが強く(好きである)、
ある程度の技術もあることから指導可能でもあった。
また、選択授業での実施も考えたが、時間数が足らずできなかった。

●ポイント・・・(1)自分たちのメッセージを、映像を通して表現する。
        (2)音と映像の深いつながりに気付き、効果的な使い方に配慮す る。

●授業の流れ
(1)基本的な撮影用語(各画面サイズ、パン、ティルト、フェード、などの解説と
 イマジナリーライン、マッチカット、カットアウェイなどの説明)、撮影の流れの
 プリントを配布し、担当教諭が説明。絵コンテについても、簡単に説明
 (なぜ必要なのか、など)。また、撮影時の記録の取り方なども説明。
 ★新しい言葉(知らない言葉)を知ることによって、生徒達の興味を引く。
 その導 入の経緯は
 1 ビデオカメラの説明書に用語が使われている(フェードやズーム関係等)
 2 山口県教育研修所のセミナーで「初めてのビデオ制作研修講座」という学校の  先生や一般対象の講座のテキスト に用語解説が載っている。
 3 一昨年度の授業で用語解説を行ってみて、生徒達が興味を持ち理解度もあり 絵コンテに用語がかなり出てきていた。(絵コンテは、美術の授業ということもあっ  て、必ず描かせることになっている)という事があり、先生と相談して導入。
 ※ただ昨年度は用語解説はテキストを配る程度で、先生に簡単に説明して貰った。
 絵コンテや撮影に用語が頻繁にでることが無かったようだ。
 撮影用語を教えるということは、ケースバイケースだと思う。
 生徒が興味を持ってくれることが、一番。
(2) 撮影に親しむためにカメラの基本的な使い方を教える(担当教諭)。
(3) 初めて撮影する。各クラス、8人の5班(4クラス計20班)。
 テーマ「逃げる人」。基本的にノー編集。
 ★多くの作品は、追いかける人と逃げる人が登場していた。
(4)撮影についての基本的な指導を、代表がする。・・・詳しい流れは別記
 テーマ「逃げる人」で撮った作品の中から何本かピックアップして解説。
(5)制作グループを決め、自分たちのテーマや作品内容を検討する。
 本編は、30秒以上2分以内で、テーマは自由。
 音楽は、自作だけではなく、既成の曲の使用も可。
 その為、著作権についての 話もしておく。
(6)テーマに乗っ取って絵コンテを描き、撮影をする対象を明確にさせておく。
(7)絵コンテや事前の打ち合わせを徹底し、それをもとに撮影をする。
 編集は、PCを使わず、デッキ2台での簡単なことしかできないことを確認し、
 映像表現の方法を工夫するようにする。
(8)スケジュールに合わせ、撮影を開始する。
(9)編集作業。補足撮影や取り直しなどを行う。
(10)音楽を入れる。今回は、時間と機材不足の為、MDを作るまでで終了した班も  多かった。
(11)全クラス一緒に鑑賞会。体育館に、プロジェクターで。
  MDも用意し、同時ス イッチという原始的な方法での上映をする班も多かった。

●機材について
 DV(3台)、8ミリビデオ(5台)、ビデオ・タイトラー、
 ビデオ・サウンド・ ミキサーの他、音楽関係で、MDなど。

(4)の授業内容
1)自己紹介
2)映像の特性について
3)生徒が撮った「逃げる人」のビデオから、何本かピックアップし、解説。
4)作品を作る時のポイントについて
5)ピックアップした生徒の作品の中の2本を題材に、
  「こう撮ればもっと判りやす くなる」例を、実際に事前に撮っておいて提示。
6)ミュージックビデオを鑑賞。気づきの発表。それに対する解説。

●代表の授業後の生徒の感想
・ビデオは、撮り方によって全然違うということが判った。いきなり場面が変わると ころで、音の雰囲気も変えるといい。
・言葉や文字では言えない思いを、映像や音で伝えることができるということを改め て知った。
・ミュージックビデオを観たけど、やっぱりプロは違うなと思った。
カメラ割りも凄 くタイミング良くできていたと思う。僕たちも、カメラ割りや 撮り方などを工夫して、いい作品をつくっていきたいと思います。
・ただ撮るだけだけど、それに色々なやり方(技術)を入れることによって、より面白く、いいものになると思います。撮り方によって、内容をどう伝えるか、
改めて考 えさせられました。これからもビデオやTVなどをみて、
じっくり観察して、いいも のにしたいです。
・プロの方が、色々教えてくださって、楽しかったです。ちょっとしたことでも、 私たちのビデオのアドバイスや良いところを指摘してくださり、「え?こんなところが良かったのか」とすごくなるほどなぁと思いました。
・マンガと映像の違い、「時間」などがわかった。
・判りやすくて、色々な撮り方の例を出して教えてくれた。ミュージックビデオで教 えて貰ったから、判りやすくて、何が伝えたいのかを表す良い例になっていた。
・難しかった。
・僕たちは僕たちでできる技術を使って、できるだけいいものをつくろうと思いまし た。
・テレビで見る人が見やすいように撮っているなんて、全然気付かなかった。映像は、 マンガや本とは違って、動きがあって、それにより時間の流れがあるということがよ く判った。
それに、同じテーマや内容でも、撮り方によって面白かったり、つまらな かったりするから難しいと思う。私は、普段見るだけだから、今回「逃げる人」をやっ てみて、撮る側の難しさや楽しさが、なんとなく判った。
・普段何気なく見ているテレビなどの映像は、色々工夫されている・・・「第3者が 入ることで世界が広がる」「言葉を使わなくても、映像で何を言いたいのか、判るようにだいたいされている」「例えば、追いかけられる人と追いかける人の視界を表現。これによって、よりリアルな映像になる」など。
・音やセリフがないのに、どんな状況なのかが伝わってくる様な撮り方は、難しそう だけど、できればいいなと思う。
・映像はこんなに身近なのに、何故自分たちで作るのは大変なんだろう?
・映像の中に出てくる何気ない人物やものも、そのもののおかげで、映像が生きたり、奥行きがでたりすることも判った。

●課題
1)機材面の整備がされていないので、生徒のイメージ通りの物が作りづらい。
2)放送部というものがないので、より勉強したくても、伸ばせない。
  (生徒主体で 勉強ができない)

●授業の感想
・思ったよりイメージの力を持った子たちが沢山いる。それほど、身近にテレビとか 映画を感じているのだろう。例えば、技法や言葉を知らないのに、作品には使用して いた。
後で説明して初めて技法や言葉を知ったようで、その効果は理解していた。
・もう何時間か指導できれば、生徒とのコミュニケーションが取れて、彼らの感性を 感じ取れたのではないかと思う。
・自分が彼らの視線の高さに合わせ、彼らの感性を大事にしながら関わることを心掛けた。
・欲を出させるか。
失敗することによって、より強い興味を持てるようになれば良い のだが・・・。