過去の活動事例・・「誰でも使えるAED ~命を救うはじめの一歩~」というDVDを制作しました。

2016/05/31

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リンク先のさぽらんてのブログにも紹介されています「誰でも使えるAED ~命を救うはじめの一歩~」というDVDを制作しました。
簡単に経緯をご紹介します。
一応・・・プロボノです。

◎はじめに
昨年度(平成27年度)の山口県の委託事業として体外式自動除細動器(以下AED)の普及促進のためのDVDが製作されました。その際、特に映像部分の制作に関してYVECメンバーが全面的に協力をさせていただきました。

◎経緯
山口大学医学部附属病院(宇部市小串)の救急救命センターの看護士有志が中心となって“AEDを地域に広める会”が地域や企業などの講習会を中心に活動を行なっています。
その会の代表を務める方からYVECに昨年初夏、メールが届いたのがきっかけでした。
3交代勤務体制の時間をぬっての講習会開催には時間的制約も多く、AEDの普及活動が限定的になることを改善するために、AEDの使用に関するDVDを製作し、県内の設置施設に配布する計画を立案したそうです。

具体的な映像制作に関して相談先をネットで探していたところ、YVECのホームページを見つけ、メールを送ってこられたとのことでした。(ちょうどYVECのホームページをリニューアルした時でした・・・・)

YVEC毎月の定例会においてその報告がなされ、対応を検討し、メンバーの渕上会員が対応することとなりました。渕上会員は、以前に山口ケーブルビジョンで「医進前進」という山口大学医学部の先進医療などを紹介する番組制作を2年間担当していたということが理由でした。

早速「AEDを地域に広める会」に連絡を取り、宇部に赴き会の皆さまとお会いしました。

その時に希望として、

・単純にAEDの使い方を説明するのではなく、ドラマ仕立てで使い方を見せたい(一番難しい・・・)

・医療従事者の解説を入れ医学的にも説得力のあるものを作りたい

・制作した映像を山口県内の学校や公民館など、AED設置箇所に配布する(300~500枚)

・・・などの点がありました。その上で、映像制作に関しては全くの素人なのでどうしたら良いのかアドバイスが欲しいとの話でした。
そこで、映像制作に関して機材も充実し、ロットの多いDVD製作に関して実績もあり、渕上会員も番組制作の契約をしている山口ケーブルビジョン(株)に業務委託し、実際の映像制作はYVECのメンバーが協力をさせていただく提案をし、了承していただきました。

◎制作前準備
映像制作の上で一番重要なのは台本の作成です。その為、制作体制が決まったところで、月に2~3回程度のペースで打ち合わせをさせていただきました。
まず、叩き台としてこちらから全体の構成案と簡単なシナリオを提示しました。

AEDの設置場所や機能の紹介をする。
実際にAEDが必要となる状況を再現ドラマ風に3パターン。そのうちの一つで救急車が到着するまでを見せる。それを踏まえて、医師が解説をする。といった流れです。また時間は15分~20分に収まる程度が良いと伝えました。

ドラマに関しては役者の力量が大きく左右するため、キーとなる役どころには劇団の方の起用は絶対条件ではありますが、予算には限りもあるため、2人多くても3人の演劇人で構成できるストーリーを考えました。

先方から出していただいた、実際に人が倒れる状況の案は、撮影の制約を考慮し取捨選択しました。
入浴中に心臓発作で倒れる(撮影スペースが狭く演者が裸であるなどかなり難しい撮影になるので却下)
路上で倒れるというパターン(道路使用申請、歩行者の誘導などの警備計画の万全と許可の難しさ)などを説明し、納得をいただいたりもしました。

実際に撮影した場面は、老人会の寄り合いで公民館に来たお年寄りグループの一人がロビーで発作を起こし倒れる。

フットサルをやっていたメンバーの一人が強烈なシュートを胸に受け、その衝撃で心臓が痙攣し倒れる。

そして、ショッピングモールの立体駐車場で電話中の中年男性が心臓発作を起こし倒れる。この3つです。

このうちのショッピングモールの場面について、その場にいあわせた人の救命活動を通して、AEDの使い方を学んでもらう狙いです。

またその際に、正しい使い方ではなく、実際にもありがちな失敗パターンをちりばめ、その後、医師によりダメな点の指摘と正しい対処法を解説してもらうという流れは最後まで軸となりました。

◎撮影
ショッピングモールの立体駐車場は山口大学附属病院のご協力をいただき、職員駐車場をお借りしました。またAED本体を取るシーンも病院内の廊下で撮影をさせていただきました。

役者は、宇部市を中心に活動を行なっている劇団、獅四丸エンターテインメント(山口ケーブルビジョン内で放送されている「HOME」という番組を制 作されています http://shishi0.sakura.ne.jp/sisi01.htm )から木村恵美さんと東田和仁さんに来ていただきました。寒い中、熱演いただきました。

そして「AEDを地域に広める会」の皆さんも撮影が順調に行われるように、尽力してくださいました。
エキストラの手配や弁当の用意など、こちらが撮影に専念できる環境を整えてくださいました。
何より、本編出演者としても大活躍されたことは、映像を見ていただければお解りいただけると思います。

◎エイドくん
そしてこのDVDの映像で欠かせないのがエイドくんです。
エイドくんとは、パッケージにも出ていますが「AEDを地域に広める会」のマスコットキャラクターとしてメンバーのおひとりがデザインしたものです。

こちらをアニメーションで本編に登場させたいとの会からの希望がありましたので、YVECのCG制作のスペシャリストが参加。2Dだと膨大な枚数が 必要になるので、まずエイドくんの3Dモデルを作ってもらい、シナリオにあわせて口の動きと身ぶり手ぶりをつけてもらいました。

難しくなりがちなDVDの解説も、エイドくんの登場によって小学生のなどの低年齢層にも興味を惹くことのできる映像になったと思います。

◎編集&DVD製作
本編の解説を極力短くし、補足の説明を別のトラックのQ&Aのコーナーに入れることで、本編を20分少々にまとめることができました。
また、会の代表さんの自ら歌っているAEDの歌もQ&AコーナーのBGMとして使用しました。
DVDのプレス業者にデータを渡し、パッケージデザインは会のメンバーの原案で決まりました。

◎終わりに
「AEDを地域に広める会」の皆さんは、実際に作った映像を、試験的にAEDの講習会で上映をされたそうです。
その際の感想として、いつも講習会で行なっている事前の座学部分をする必要がなく、すぐにAEDの体験実習に入れるということで非常に実用的だとの報告をいただきました。
運用に関してはいろいろと方法はあるでしょうが、地域社会に貢献されている会の活動の手助けができたのではと思い、嬉しく感じました。

今回の映像制作を通して、一番重要視したのが、専門分野のものを一般の皆さんに解るように表現することです。
その分野のプロの目線では、言葉をひとつとっても専門的になりがちです。そして、専門家にとっての常識は必ずしも一般にとって常識ではありません。

それは映像に関しても言えることで、私たちの提案が言葉足らずで十分に伝わらないこともあったと思います。
それでも、連携を密に進行し、DVDが完成したことは大きな成果だと思います。仕事としてとらえると、採算は厳しい状況かと思いますが、YVECという活動の一環として取り組めたことで完遂できたと言えます。
映像に関する活動での地域貢献が出来たのではないかと思います。

興味のある方は、さぽらんて、で見て下さい。

 

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